こちらのブログでは、平日毎朝8時に更新しているVoicyの文字起こしを投稿しています。
視覚優位の方や、文章の方が内容を落とし込みやすい方は、ぜひこちらも併せてご覧になってください^^
話し言葉に合わせて、改行が多くなっております。そしてラフでございます。ご了承くださいませ。
みなさまおはようございます。
佐藤ありさです。
このVoicyでは、自分と人をゆるく愛して
社会のいろんな枠組みから自由になっていくための
「愛するための哲学」を発信していきます。
皆様、哲学って
一体なんだと思いますか?
なんかよくわかんないって感じる方や
哲学って聞いただけで
むずかしそう。って感じる方もおられるかもしれません。
まずは、学問としての哲学が
ありますよね。
西洋哲学とか、形而上学とか、何々の論理とか
人の名前を取って
ニーチェの哲学とか、ハイデガーの哲学とか
歴史の教科書のような哲学です。
他にも
「人生哲学」って聞くと
なんか人生にとっていい言葉のイメージがあったり
「これが私の哲学なんです」って表現すると
その人の個人的な価値観のイメージがありますよね。
あとは、私がよくお伝えするのは
哲学とは本質を探究する営みだ、という意味で
お話したりもします。
こんな感じで
実は哲学、という定義は結構自由な部分があるのです。
だからこそ
結構曖昧だったり
難しいって印象があったり
とっつきにくい印象があるんですよね。
でも今日は、
私が長年お世話になっている
哲学者さんのお話をしたいんですが
このお話を聞いていただくと
哲学の難しいイメージが
ガラッと変わって
もっと身近に、自由に
楽しめるようになると思いますので
この回は本当に
哲学に少しでもご興味がある方に
絶対聞いていただきたいです。
それでは始めますね。
・・・
私の師匠は
木岡伸夫先生という方でして
元々は関西大学の教授だったんですね。
哲学一筋50年くらい研究されてる哲学者さんです。
私と先生との出会いは
6年くらい前に
先生が大学を早期退職されるタイミングでした。
私は英語を専攻していましたので
哲学科ではなかったんですが
私の友人が哲学をやっていて、木岡先生に教えてもらってたんですね。
それで、卒業して何年かした後に
卒論を書くために借りてた本を返しに行きたいから
佐藤も一緒に研究室に行こうって誘ってもらえて
それが木岡先生との出会いでした。
大学を退職された後は
大阪で社会人向けの哲学塾をされたり
色んな大学に講演に行かれたり
本を書いて暮らされています。
それで今日のテーマ、
「哲学者が教えてくれた、哲学とは何か?」なんですが
これ、気になりませんか?
哲学を50年やり続けた木岡先生がお話する
哲学の定義とは
「自分のテーマを、自分の頭で考えて、自分の言葉で表現すること」
そうお話されています。
私はこの木岡先生の哲学の定義が
大好きでして
今まで、難しいことも学ぶのが
哲学だと思ってたけど
自分にとって大切なものを
考え続けること
そのものが哲学だったんだって
その時に知ったんですよね。
みんなそれぞれ
自分にとって大切なもの
あるじゃないですか。
自分についてかもしれないし
パートナーのことかもしれないし
子育てのことかもしれないし
愛とか、お金とか、時間とか
存在とか
昔の人たちも
同じようにきっと悩んだり
考えてきたんですね。
だから、実はみんな
哲学をやってるんですよ。
そのテーマを考えるための手掛かりとして
カントはこう考えてたよ〜とか
ハイデガーはこう言ってたよ〜とか
そんな感じで
友達の昔話を聞く感じが
私は学問としての哲学だと思ってるんです。
それで、自分の納得する答えを見つけて
それを自分の言葉で表現する。
文字を書くでもいいですし
人に話してみるのもいいと思います。
頭の中にあるだけではなくて
「書く」から、浮かび上がるんですね。
それが大切なんです。
スイスの哲学者さんにソシュールさん
という方がおられるんですが
まさにその方もお話されてて
シニフィエとシニフィアンの関係っていうんですが
私たちは
頭の中にぷかぷか浮かんでいるものに
言葉を当てはめないと
なかなかその概念がなんなのか
わからない、っていう仕組みがあります。
意味には言葉がセットであるから
概念になるんですよね。
だから
言葉にしていくんですね。
自分のテーマを自分で考えて
自分の言葉で表現する
それをするごとに
人生が深まっていく。
その繰り返しって
実はいつもしてませんか?
私たちは、気づかなかっただけで
本当はずっと哲学をしていたんですよね。
・・・
こう聞くと
哲学ってもっと身近に感じませんか?
自分に関係ないものではなくて
難しいものでもなくて
実は、今までもしてきたことだったんだと思うと
すごく親しみを感じますよね。
哲学をするために
資格はいらないし
頭の良さとかそんなことも
関係ないんです。
ただ、
自分のテーマを
自分で考えて
自分の言葉で表現する。
それが、哲学そのもの
自分の人生の探求なんですよね。
ということで
本日は
哲学者が教えてくれた
「哲学とは何か?」というお話でした。
木岡先生の言葉が
皆様に届くと
すっごく嬉しいです。
ぜひ、今日も
哲学をしていきましょう。
それでは
ありがとうございました。
御機嫌よう。
コメント